「誰かに操られている気がする」
「自分にしか聞こえない声が、四六時中話しかけてくる」
「霊が見えるようになり、怖くて仕方がない」
もし、あなたやあなたの大切なご家族がこのような体験をされているなら、それは言葉にできないほどの恐怖と孤独の中にいらっしゃることと思います。
あまりに鮮明な体験であるため、「これは病気ではなく、霊の仕業(霊障)ではないか?」「何かの祟りや呪いではないか?」と感じてしまうのは、人間の心理として無理もありません。
しかし、ここで一度立ち止まって考えていただきたいのです。その「見えない何か」とどう向き合うかが、今後の人生を大きく左右するからです。
この記事では、妙瀧寺の住職監修のもと、「統合失調症」という医学的な観点と、「霊的体験」というスピリチュアルな観点の両面から、その境界線や向き合い方について詳しく解説します。
決してあなたの感覚を否定するものではありません。心の平穏を取り戻すための道しるべとしてお読みください。

【必ずお読みください】
本記事は、スピリチュアルな視点を含めた情報提供を目的としていますが、医師による診断・治療に代わるものではありません。心身の不調を感じている場合、まずは必ず精神科・心療内科などの医療機関を受診し、医師の指示に従ってください。
統合失調症の幻聴は霊障なのか?医学とスピリチュアルの見分け方
「統合失調症」と診断された方、あるいはその疑いがある方の中には、「これは本当に病気なのだろうか?」「自分は霊感が強いだけではないか?」と迷われている方が非常に多くいらっしゃいます。
結論から申し上げますと、ご自身やご家族が「霊的なものか、病気か」を明確に見分けることは極めて困難であり、自己判断は危険です。まずは、医学的な症状とスピリチュアルな感覚がどのように重なっているのかを知ることから始めましょう。
医学的観点から見る「幻聴・幻覚」の正体
医学の世界では、実際には音がしていないのに声や音が聞こえる現象を「幻聴」、ないはずのものが見える現象を「幻覚」と呼びます。
これらは決して「気のせい」や「心が弱いから」起こるものではありません。現在の医学では、脳内の情報を伝える神経伝達物質(ドーパミンなど)のバランスが崩れることで、脳が過敏になり、「脳が勝手に音や映像を作り出している状態」であると考えられています。
つまり、本人にとっては「確実に聞こえている」「確実に見えている」現実ですが、その原因は脳の機能的なエラーにある可能性が高いのです。
「霊が見える・声が聞こえる」と感じてしまう理由
では、なぜ多くの人がそれを「霊のせい」「霊感のせい」と感じてしまうのでしょうか。それは、統合失調症の症状として現れる感覚が、一般的に言われる「霊体験」と非常に似ているからです。
- 幻聴の内容:「お前はダメだ」という批判や、「あっちへ行け」という命令など、まるで誰かの意志が働いているように聞こえる(声の主を霊だと感じやすい)。
- 幻覚(幻視):人の影や、この世のものとは思えない光景が見える。
- 作為体験(させられ体験):自分の考えが誰かに抜き取られたり、逆に誰かの考えを吹き込まれたりするように感じる。「誰かに操られている」という感覚は、霊による「憑依」や「乗っ取られる」感覚と酷似しています。
このように、症状の特徴そのものがスピリチュアルな現象とリンクしやすいため、「統合失調症=霊的現象」と結びつけて検索されること(「統合失調症 霊的」「統合失調症 霊が見える」など)が多いのです。
【注意】「霊的なもの」と自己判断するリスク
最も避けなければならないのは、「これは霊障だから、病院に行っても意味がない」と自己判断し、医療機関への受診を遅らせてしまうことです。
統合失調症は、早期発見・早期治療を行えば、症状をコントロールして穏やかな生活を送れる可能性が高い病気です。しかし、「霊的なものか判断」しようと迷っている間に未治療の期間が長引くと、脳の機能低下が進み、回復に時間がかかるようになります。「医者に見せても霊は治らない」と決めつけず、まずは「脳の過敏さを鎮める」ために医療の力を借りる勇気を持ってください。
なぜ「霊の仕業・悪霊の祟り」と感じてしまうのか?
統合失調症の症状の中でも、特に「恐怖」を伴うものが、ご本人やご家族をスピリチュアルな解釈へと強く引き込みます。
攻撃的な幻聴と「悪霊・呪い」のイメージ
聞こえてくる声(幻聴)が、優しく友好的なものであれば、それほど恐怖を感じないかもしれません。しかし、病気の症状として現れる幻聴は、しばしば攻撃的で批判的です。
- 「死ね」「飛び降りろ」などの命令
- 自分の行動を逐一監視し、悪口を言う声
- 集団で噂話をしているような声
こうしたネガティブな声が24時間続くと、人は「自分は悪霊に取り憑かれたのではないか」「誰かの呪いや祟りではないか」と考えずにはいられなくなります。この恐怖心こそが、「統合失調症 怖い 霊」と検索してしまう根本的な原因です。
「電波」や「テレパシー」と感じる思考の障害
また、自分の考えが周囲に筒抜けになっているように感じる(考想伝播)症状や、何らかの力で思考を干渉されている感覚は、現代的な言葉では「電波」、スピリチュアルな言葉では「生き霊」「テレパシー」として解釈されがちです。
「近所の人が電波を使って攻撃してくる」「霊的なエネルギーを送られている」といった被害妄想も、脳が情報のフィルター機能を失い、全ての刺激を「自分へのメッセージ(関係妄想)」として誤って処理してしまうことで起こります。
ご本人がいくら「霊の仕業だ」と確信していても、それは脳が見せている「辛い現実」であり、決してご本人の性格や、ましてや前世の行いが悪いわけではないことを理解してください。
▼「治らないのは霊のせい?」と不安な方へ
医学的な治療を続けているのに改善せず、「やはり霊障ではないか」「原因は別にあるのではないか」と悩んでいる方は、こちらの記事で「治らない原因と見分け方」を詳しく解説しています。
統合失調症とスピリチュアルな「意味・原因」について

「なぜ、自分がこんな目に遭うのか?」
苦しみの渦中にいる時、人はその理由を求めます。医学的な説明だけでなく、スピリチュアルな理由(カルマや因縁など)を探そうとするのは、ある意味で自然な心の動きです。
ここでは、インターネット上でよく検索されるスピリチュアルなキーワード(「前世」「覚醒」など)について、どのように捉えるべきか解説します。
「前世の因縁」や「先祖のカルマ」は関係あるのか?
検索キーワードには「統合失調症 前世」「統合失調症 先祖 因縁」「カルマ」といった言葉が並びます。「先祖が悪いことをしたからだ」「前世の行いが悪かったからだ」という言説を目にすることもあるでしょう。
しかし、仏教的な視点(妙瀧寺の考え)から申し上げますと、病気を安易に「過去の罪の罰」や「霊的な祟り」と結びつけ、ご自身を責めることは避けてください。
因縁やカルマといった概念は本来、命のつながりを説くものであり、現在の苦しみを増幅させたり、医療を否定したりするためのものではありません。「霊的な背景があるかもしれない」と考えること自体は否定しませんが、それに囚われて「だから病院に行っても無駄だ」と現実的な対処(治療)を放棄してしまうことが、最も恐ろしい「悪循環」なのです。
「霊的覚醒」や「アセンション」という解釈について
また、一部のスピリチュアルな分野では、幻聴や幻覚が見えるようになることを「覚醒」「霊的覚醒」「アセンション(次元上昇)」の兆候であると説明するケースがあります。また、敏感すぎる感覚を「チャクラが開いた」「波動が高い」と表現することもあります。
「自分は病気ではなく、特別な能力が開花しているのだ」と考えることで、一時的に救われた気持ちになるかもしれません。しかし、ここで冷静にチェックしていただきたい基準があります。
【危険なサインのチェックリスト】
- ✅ その「声」や「感覚」のせいで、夜眠れなくなっていませんか?
- ✅ 食事が喉を通らなかったり、お風呂に入れなくなったりしていませんか?
- ✅ 仕事や学校に行けなくなるなど、社会生活が破綻していませんか?
もし、日常生活(衣食住)がままならない状態であれば、それは「覚醒」ではなく「心身のSOS(病気)」です。真の霊的成長や覚醒は、現実生活をより豊かにするものであり、生活を破壊するものではありません。まずは現実の生活を立て直すために、医療の助けを借りてください。
【家族向け】本人が「霊がいる」と訴えた時の接し方

ご家族にとって、統合失調症の当事者が「霊が見える」「電波で攻撃されている」と真剣に訴える姿を見るのは、非常に辛いものです。ここでは、「統合失調症 家族 接し方」「見守り方」として重要なポイントをお伝えします。
否定も肯定もしない「傾聴」の姿勢
本人が「あそこに霊がいる!」と言った時、どう返答するのが正解でしょうか。
- ❌ 否定する:「そんなものいないよ!」「バカなこと言わないで」
→ 本人は「誰も信じてくれない」と孤独感を深め、心を閉ざしてしまいます。 - ❌ 肯定(同調)しすぎる:「本当だ、あそこにいるね」「怖いね」
→ 本人の妄想を現実として強化してしまい、症状が悪化する恐れがあります。
正解は、「ご本人の『辛い気持ち』だけを受け止める」ことです。
⭕ 推奨される言葉かけの例:
「私には見えないけれど、あなたにはそう見えていて、とても怖い思いをしているんだね。」
「そんな声がずっと聞こえているなんて、本当に辛いね。」
このように、「霊の実在」については触れず、「本人が感じている苦痛(主観的現実)」には深く共感する姿勢が、本人の安心感につながります。
医療機関へ繋げるための言葉かけ
「霊障だからお祓いに行きたい」「病院には行かない」と本人が主張する場合、無理やり精神科・心療内科の話をすると激しく抵抗されることがあります。
その場合は、「霊」ではなく「身体の不調」を理由に受診を勧めてみましょう。
- 「霊のせいで眠れていないようだから、まずは眠れる薬をもらいに行こう」
- 「その声のせいで神経が疲れ切っているから、脳の疲れを取りに行こう」
- 「体を休めるために、一度先生に相談してみよう」
「心の病気」としてではなく、「不眠・疲労・神経の過敏」といった身体的な困りごとの解決を入り口にすることで、受診のハードルを下げることができます。まずは医師とつながり、信頼関係を作ることが何よりの優先事項です。
やってはいけないこと・正しい対処法(治療と心のケア)
最後に、ご自身やご家族を守るために「やるべきこと」と「やってはいけないこと」を整理します。ここを間違えてしまうと、症状が長期化する恐れがあります。
【NG】お祓い・除霊だけに頼り、薬を中断する
最も危険なのは、「これは霊障だから、薬を飲んでも意味がない」と自己判断し、医師の処方した薬を勝手にやめてしまうことです。
「お祓いに行ったら一時的にスッキリした」と感じることはあるかもしれません(プラセボ効果や、暗示による安心感)。しかし、脳の神経伝達物質の乱れは、お経や祈祷だけでは調整できません。薬を中断すると、リバウンド(反動)で以前より激しい幻聴や妄想が襲ってくるリスクが非常に高くなります。除霊はあくまで「心のケア」であり、「治療の代わり」にはならないことを肝に銘じてください。
【推奨】医学的治療こそが、最強の「魔除け」である
スピリチュアルな視点を大切にされている方にこそお伝えしたいのですが、適切な薬物療法は、ある意味で「最強の魔除け」と言えます。
統合失調症の薬は、過敏になりすぎた脳のアンテナを正常に戻し、情報のフィルター機能を修復する働きがあります。つまり、「悪いもの(幻聴や妄想)が入ってこないように、脳のバリアを張り直す」行為なのです。
- お医者様を信頼する
- 処方された薬を正しく飲む
- 脳をしっかり休ませる(睡眠)
これらを地道に続けることが、結果として「霊の声」や「気配」を遠ざけ、あなたを守る一番の近道になります。
心の平穏を保つための「スピリチュアルとの距離感」
もちろん、治療を続けながら、心の支えとして「神仏に祈る」「先祖を敬う」ことは素晴らしいことです。「守られている」という安心感は、治癒力を高める助けにもなります。
大切なのは主従関係です。「医療が主(メイン)、スピリチュアルは従(心のサプリメント)」というバランスを崩さないようにしましょう。
まとめ:ひとりで抱え込まず、心の平穏を取り戻すために
ここまで、統合失調症と霊的体験の関係について解説してきました。
「自分に見えているもの」が病気による症状だと言われても、すぐには受け入れがたいかもしれません。しかし、どうか「霊のせい」という考えの殻に閉じこもらず、医療という現実的な「救いの手」を握り返してください。適切な治療によって、嵐のような幻聴や不安が去り、穏やかな日常が戻ってくる可能性は十分にあります。
しかし、中にはこうしたケースもあるでしょう。
- 病院に通い続けているが、どうしても拭いきれない不安がある
- 薬で症状は落ち着いたが、「理由のわからない不調」が続いている
- 医学的な治療は尽くしたが、どうしても「霊的な何か」を感じてしまう
そのような時は、どうかひとりで悩み続けないでください。
もし「治療をしていても治らない」と不安が消えない場合は、下記の記事も参考にしてください。
▶︎ 統合失調症が治らない原因は霊?医学的治療を前提にした見分け方

医学では割り切れないお悩みを抱える方へ
妙瀧寺では、医療機関にかかられていることを前提とした上で、どうしても解消されない「目に見えない世界」のお悩み相談、霊視、除霊(お祓い)を受け付けております。
私たちは医療を否定しません。医師と共に歩みながら、それでもなお残る「心の澱(おり)」を取り除くお手伝いをさせていただきます。ご本人様はもちろん、ご家族様からのご相談も可能です。
病院へ行き、薬を飲み、
色々なことを試してみても、回復しない場合には、
妙瀧寺にご相談ください
水野 行清(みずの ぎょうせい)
プロフィール
過去のご相談者様からのお喜びの声(動画)

水野 行清(みずの ぎょうせい)
1976年生まれ
出身地:大阪府豊能郡
2012年 日蓮宗教師資格取得
2013年 松籟山妙瀧寺 第四代住職に就任
3人兄弟の末っ子。
父は「3時のあなた」など多数のテレビ番組に出演していた有名な祈祷師。


