厄除けの受け方について、専門家の住職が解説

水野行清

厄除け(やくよけ)は、個人の厄(災厄や不幸を招くとされる期間や状況)を祓い、無事や安全を願うための伝統的な儀式です。

特に「本厄」や「前厄」「後厄」といった厄年に厄除けを行うことが一般的ですが、厄除けを行うタイミングや方法にはいくつかの種類と流れがあります。

以下に、厄除けの受け方について詳しく説明します。

目次

厄除けを受ける前の準備

厄年の確認

厄年は、男性と女性で異なる年齢が設定されており、厄年の期間中は災厄が降りかかりやすいとされます。

厄年は次のように定められています。

  • 男性: 25歳、42歳(大厄)、61歳
  • 女性: 19歳、33歳(大厄)、37歳

これらの厄年の前後に「前厄」「後厄」が存在し、厄除けを行うことが推奨されています。

神社や寺院の選定

厄除けは、主に神社や寺院で行われます。神社と寺院で行われる厄除けには若干の違いがあるため、自分が信仰する宗教や地域の慣習に合わせて選びます。

また、地域には「厄除け祈願」で有名な神社や寺院があり、そうした場所に参拝することもあります。

予約

多くの神社や寺院では、厄除けの儀式を行う際に事前予約が必要です。

特に厄年の時期(年明けから節分にかけて)には混雑するため、早めの予約が推奨されます。

予約時には、厄除けを受ける人の名前や生年月日、住所などを伝える必要があります。

厄除け当日の流れ

服装

厄除けを受ける際は、神聖な儀式であるため、清潔で端正な服装が求められます。

男性であればスーツやフォーマルな装い、女性であれば和装やフォーマルなワンピースなどが一般的です。

ただし、特に服装の指定があるわけではないので、あまりにカジュアル過ぎなければ問題ありません。

受付と初穂料

厄除けを受けるためには、神社や寺院でまず受付を済ませ、初穂料(お布施)を納めます。

初穂料の相場は神社や寺院によって異なりますが、一般的には5000円から1万円程度です。

金額については事前に問い合わせるとよいでしょう。

お祓いの儀式

厄除けの儀式では、まず神職や僧侶が参拝者をお祓いし、厄を払い除ける祝詞(のりと)や経文を唱えます。

この儀式では、参加者の名前が読み上げられ、無事や健康、家内安全を祈願します。

参加者はその間、静かに心を落ち着けて儀式に集中します。

厄除けのお札やお守りの授与

儀式が終わると、厄除けのお札(ふだ)やお守りを授与されます。

これらは、家に持ち帰り、神棚や清浄な場所に一年間飾っておくことで、家族や自分を守るとされています。

お札は翌年に古いものを神社や寺院に返納し、新しいものを受け取るのが一般的です。

厄除け後の生活

厄除けを受けた後も、日常生活の中で心を清める行動や感謝の気持ちを持つことが大切です。

厄年だからといって不安になりすぎず、厄除けの儀式を通じて心身の浄化を行うことで、前向きな生活を送ることができます。

また、定期的に神社や寺院に参拝し、感謝の気持ちを伝えることも厄除け効果を高めるとされています。

厄除けのタイミング

厄除けは、特に年初や節分の時期に行われることが多いですが、いつでも受けることができます。

また、厄年だけでなく、人生の転機や大切なイベントの前に厄除けを受ける人も増えています。

結婚、出産、引っ越し、新しい仕事を始める際など、大事な節目に合わせて厄除けを行うことで、不安を和らげ、良いスタートを切ることが期待されます。

まとめ

厄除けは、災厄を避けるための重要な儀式であり、厄年を迎える前後に行うことで安心感を得ることができます。

神社や寺院での厄除けは、清浄な環境の中で行われる神聖な行為であり、心身を浄化し、前向きな一年を過ごすための支えとなります。

準備を整え、正しい心持ちで厄除けを受けることで、安心と幸運を引き寄せる力が高まるでしょう。

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