厄払いに関する食べ物について、専門家の住職が解説

水野行清

厄払いに関する食べ物は、地域や風習によって異なりますが、厄を払うために特定の食べ物が縁起物として扱われることがあります。

これらの食べ物は、厄年や厄払いの儀式の後に食べることで、心身を清め、運気を上げる効果があるとされています。

以下に、厄払いに関連する主な食べ物やその意味について詳しく説明します。

目次

餅(もち)

餅は古くから厄払いの食べ物として知られています。

特に「厄除け餅」は多くの神社や寺院で厄年の人々に配られることがあります。

餅は粘り強さを象徴し、厄を払い除け、困難を乗り越える力を授けるとされています。

白い餅は「清らかさ」を、赤い餅(あんこ入りのものなど)は「魔除け」を意味し、これらの餅を食べることで厄を祓うと信じられています。

餅の種類と意味

  • 鏡餅: 新年に神棚に供えるもので、年始の厄払いとして食べることが一般的です。お正月に鏡餅を飾り、後で食べることでその年の無病息災を祈る風習があります。
  • 厄除け餅: 神社や寺院で厄払いの儀式後に振る舞われる餅で、食べることで厄を落とすとされます。

うどん

特に関西地方では、厄除けのために「厄除けうどん」を食べる習慣があります。

うどんの長い麺が「長寿」や「運の継続」を象徴し、食べることで厄を払い、健康を維持するという意味があります。

特に厄年の人が、誕生日や節目にうどんを食べることで、厄を遠ざけ、無事に年を過ごせると信じられています。

黒豆

黒豆は、古くから「健康」や「魔除け」を象徴する食べ物とされ、特に厄払いに関する食べ物として重宝されています。

「豆に働く」「豆に健康である」という言葉にかけて、厄を払い、健やかに過ごすことを祈願して食べられることが多いです。

おせち料理にも使われる黒豆は、特に年始に厄を祓うための縁起物として食べることが一般的です。

昆布(こぶ)

昆布は、「喜ぶ」という言葉に通じるため、縁起が良い食べ物として知られています。

厄払いの際に食べることで、悪運を払い、良いことが訪れるとされています。

特に関西地方では、厄年の祝い事や厄払いの際に昆布を使った料理を食べる習慣があります。

昆布は長寿や繁栄を願う意味もあり、家族の厄払いの後に、昆布を使った料理を食べることは厄除け効果をさらに高めると考えられています。

小豆(あずき)

小豆はその赤い色が魔除けの効果を持つとされ、古くから厄除けの食材として使われてきました。

赤は厄除けや災いを遠ざける色とされ、小豆を使った料理、特に「赤飯」は、祝い事だけでなく、厄払いの際にもよく用いられます。

小豆を使った食べ物

  • 赤飯: 特に厄年のお祝いとして赤飯を食べることが多く、災厄を遠ざけ、幸福を呼び込むとされています。
  • ぜんざい・お汁粉: 小豆を甘く煮た料理は、特に冬の寒い時期に食べることで心身を温め、厄払いの効果があるとされています。

鰯(いわし)

鰯は、悪霊を退けるとされ、特に節分などの行事で厄払いとして食べられます。

焼いた鰯の匂いが悪霊を遠ざけると言われており、頭を柊(ひいらぎ)の枝に刺して家の入り口に飾る風習もあります。

鰯は「厄を祓い、家内安全を願う」意味が込められており、厄年の節目や厄払いの儀式後に食べると、さらに効果が高まるとされています。

また、鰯は「家族の繁栄」や「子孫繁栄」を象徴する魚でもあり、厄払いの後に家族で食べることでその願いを込めます。

お酒(日本酒)

厄払いの際には、お神酒(おみき)や日本酒を飲むことがよくあります。

酒は神聖なものとされ、特に厄払いの儀式やその後に日本酒を飲むことで、体内を清め、厄を払い除けるとされています。

神社では厄除けの祈祷後にお神酒を振る舞われることがあり、これを飲むことでさらに厄除けの効果が得られるとされています。

まとめ

厄払いに関連する食べ物は、地域ごとに異なるものの、いずれも「厄を払う」「健康を願う」「良い運気を引き寄せる」という意味を持っています。

餅やうどん、黒豆、小豆、鰯などは特に厄除けの象徴的な食べ物であり、厄年の人や厄払いを行った後にこれらを食べることで、さらにその効果を高めることができると信じられています。

厄払いの後にこうした食べ物を食べることで、心身ともに清められ、新たな運気を迎える準備が整うとされています。

食べ物に込められた意味を理解しながら、厄払いの儀式に臨むと、より安心して新しい日々を迎えることができるでしょう。

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