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アダルトチルドレンの生きづらさは「因縁」が原因?専門家の住職が解説

水野行清

困難な家庭環境で育った方は、心の傷を癒すために寺院での祈祷や除霊にすがることがあります。

長年の悩みを抱えるアダルトチルドレン(AC)の方々が、仏様の祈りに救いを求める場面も少なくありません。

今回の記事では、心理学的・霊的両面からACの本質と回復の糸口について、専門家の住職の視点で丁寧に解説します。

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目次

アダルトチルドレンの定義

アダルトチルドレン(AC)とは、子供時代のトラウマや家庭環境の影響が大人になっても色濃く残る状態を指します 。

例えば元々は、親がアルコール依存症の家庭で育った成人(ACOA:Alcoholic’s Child)が問題視された言葉ですが、現在は虐待・ネグレクト、不仲などのいわゆる「機能不全家族」出身者も含める概念として用いられます 。

いわゆる「大人になっても子供のまま」という意味ではなく、「安心できるはずの家庭で傷を受け、自立や人間関係に困難を抱えている大人」を指すと理解しましょう 。

実際に、ACの方は「自己肯定感の低さ」や「対人関係の困難」といった形で、その影響が日常生活に現れやすいとされています 。

用語の起源と区別

アメリカ発祥のこの概念では、酒害家庭で育った者をACOA、広く機能不全家庭で育った者をACODと呼び分けていました 。

いずれも心理的な診断名ではなく、当事者が「自分はACかもしれない」と自覚することで助けやすくなる目的の用語です(決して「親離れできない人」という意味ではありません )。

日本でも近年は「毒親育ち」「インナーチャイルド」などと併せて使われ、自分の生育歴と現在の生きづらさを結びつけて理解するためのキーワードとなっています 。

原因:家庭環境と因縁

ACの主な原因は、子ども時代の家庭環境にあります。具体的には、親の虐待・DVやアルコール依存、過保護・過干渉などが挙げられます 。

こうした経験は子どもに深い心の傷を残し、自己肯定感の低さや他者不信を引き起こして大人になっても影響が続きます 。

例えば親から厳しく叱られ続けた子どもは「自分はダメだ」という思い込みを抱えたまま成長し、些細なことで自分を責めてしまうことがあります 。

また、仏教的な視点では、全ての出来事は原因と条件(因縁)から成り立つと考えられます 。

善い行いが善い結果をもたらし、悪い行いは悪い結果を招く「因果応報」の教え の観点からすれば、家族の問題も先祖代々の縁(家系の因縁)が関係しているとも受け取れます。

つまり、親や祖先の行いや因果が巡ってきて、家庭が歪む原因となっている可能性があるわけです。

機能不全家族で育った人の特徴

機能不全家族で育ったACは、人間関係に悩みを抱えやすいという共通点があります 。

これは、子ども時代に本来信頼すべき親から傷つけられた経験を持つため、他者への基本的な信頼感が欠如しやすいからです 。

たとえば「誰にも自分の気持ちは分かってもらえない」と感じてしまうと、人に相談できなかったり、怒りや悲しみを押し込めてしまうことがあります 。

このように、傷ついた心を守るために「防衛機制」が働き、人を遠ざけてしまう傾向が強いのも特徴です 。

結果として、家族・恋愛・職場・友人関係など、あらゆる場面で孤独感や疎外感を抱えやすくなります。

このような生きづらさはしばしば「インナーチャイルド(心の内なる子ども)の傷」と表現され、時間をかけた癒しが必要とされます。

機能不全家族で育った大人(ACOA・ACOD)

機能不全家族で育った大人は、一般的にACOA(Alcoholic’s Child of Alcoholics)とACOD(Adult Children of Dysfunctional families)に分かれます。

  • ACOA(アルコール依存家庭育ち):親にアルコール依存症がある家庭で育ち、乱暴や無責任な親の態度がトラウマとなった人々です 。
  • ACOD(その他の機能不全家庭育ち):親同士の不仲、暴力、ネグレクト、過干渉など、家庭内に問題を抱えて育った人々です 。たとえば虐待を受けた子供は、親への依存心が強い一方で「自分は親に愛されない」と感じる自己否定感を抱えやすくなります 。

いずれの場合も、「安心できる家庭」が存在しなかった経験が現在の生きづらさの根底にあり、それが**家族から受け継がれるトラウマ(因縁)**として作用しています。

専門家は、こうした背景を理解したうえで、個人に合った支援や治療プランを立てることを重視しています。

アダルトチルドレンの症状

ACの方が見せる症状には、いくつか共通する傾向があります。

主なものは次の通りです。

  • 情緒の不安定さ:感情のコントロールが難しく、些細なことで突然怒りや悲しみが爆発することがあります 。これは子供の頃に自由に感情表現できなかった反動ともいえます 。
  • 自己肯定感の低さ:自分に自信が持てず、過度に自分を責めたり失敗を恐れて前に進めなくなることがあります 。
  • 対人不安・孤立感:前節で述べたように、人への不信感が強いため、心を開けず孤独を感じやすいです 。
  • 共存する心身の不調:うつ症状や不安障害などを併発するケースもあります 。例えば、長年溜め込んだストレスや自己否定感から慢性的に憂うつになったり、不安症状が現れたりすることがあります。このため精神科や心療内科で治療を受けることも多く、専門的なサポートが求められます 。

アダルトチルドレンと人間関係

ACは人間関係の難しさに悩むことが多く、特に親子・恋人・友人・職場などあらゆる場面で影響が出ます。

親との関係では、子どもの頃に安心できなかった経験から「親に愛されていなかった」と感じることがあり、結果として親との距離感が近すぎたり遠すぎたりしてしまいます。

恋愛面では、過去の家庭環境と似たパターンの相手を無意識に選んでしまい、共依存やDVといった問題を繰り返すことがあります。

また職場や友人との関係では、他者を心から信頼できないためコミュニケーションがぎこちなくなり、必要以上に頑張ってしまったり、逆に自分から引いてしまったりといった行動パターンが現れます。

前章で述べたように、ACの方は「誰にも自分の気持ちは理解されない」と感じやすいため 、自己表現が苦手になりがちです。

いずれの場合も、根本には「傷ついた内なる子どもを守ろうとする防衛本能」が働いており、それが人間関係の悩みを引き起こしています。

アダルトチルドレンの影響

アダルトチルドレンであることは、人生全般に影響を及ぼします。仕事や社会生活では、自分の能力に自信が持てないためチャレンジを避けたり、失敗を過剰に恐れたりすることがあります。

上司や同僚との関係でも、本当の自分を出せずにストレスを溜め込む人が多いようです。また、将来自分が親になった際、無自覚に子どもに同じような心の傷を作ってしまうケースもあります。

仏教では「因果応報」の教えのもとに「親の因果が子に報う(親の行いの結果が子に及ぶ)」ということわざもあり 、家庭内で続く負の連鎖を重くとらえる考え方があります。

専門的には、家系の因縁とも言われるこの問題に対し、カウンセリングや心理療法だけでなく、仏前での供養やお祓いで魂の浄化を図ることも一つの方法とされています。

スピリチュアル視点:因縁と魂の癒し

仏教や神道の世界では、心の病理を魂の問題として捉えることがあります。

仏教用語の「因縁(いんねん)」とは、物事が成り立つ**原因(因)と条件(縁)**のことを指し、あらゆる結果には必ず原因と条件があると教えています 。

前述の通り「因果応報(善因善果・悪因悪果)」 の思想に照らすと、自身や親・先祖が過去に行ったことの果報として、家族問題や心の苦しみが生じている可能性も示唆されます。

つまり、アダルトチルドレンに悩む背景には、単なる心理的要因だけでなく、目に見えない霊的な縁(家系因縁)が作用していると考えられるのです。

現代の文化人類学の研究でも、心身の不調が医学的治療では改善せず、宗教的な除霊儀礼で治癒した事例が報告されています 。

アンドレア・デ・アントーニ博士の調査では、医学が効かない患者が除霊によって癒されたケースに注目し、その治療過程を詳しく観察しています 。

こうした報告は、心理的苦痛に霊的要因が関与している可能性を示唆しています。

専門の僧侶(住職)としては、お祓い・加持祈祷や先祖供養によってマイナスの因縁を断ち切り、魂の深い部分から癒やしを行うことも大切な治療手段と考えます。

実際、除霊法話では「除霊という宗教的治療で病が癒えることがある」とも述べられており 、悩みが長引くときは霊的な視点からアプローチする価値があります。

アダルトチルドレン克服にかかる時間

ACの克服には個人差が大きく、「目安の期間」が明確に定まっているわけではありません 。

あるカウンセラーは「回復までにかかる時間は人それぞれ大きく違います」と述べており、大きな気づきを得た人は短期間で変化を実感することもある一方、長年の思い込みを解消するには長い年数が必要な場合もあると説明しています 。

したがって、「あと何年で治るか」というゴールだけを見据えるのではなく、1回1回のセッションや日々の心の変化を大切にし、プロセスそのものを前向きに取り組むことが重要です 。

専門家も「回復の過程を楽しみながら続けていただきたい」と助言しており 、焦らず自分のペースで進むことが回復への近道と言えるでしょう。

アダルトチルドレンの回復方法

ACの回復には、心理面・社会面・霊的面を組み合わせた多角的なアプローチが効果的です。

  • 心理カウンセリング・セラピー:臨床心理士やカウンセラーとともに、子ども時代の体験を振り返って感情を整理し、自己理解を深めます。専門家のサポートでトラウマを少しずつ乗り越え、健康的な自己肯定感を育むことができます 。
  • 自助グループへの参加:同じ悩みを抱える仲間と経験を分かち合うことで孤独感が和らぎ、新たな対処法や生き方のヒントが得られます 。全国各地にAC向けの自助会や支援グループがあり、参加者同士の交流が大きな支えとなります。
  • 認知行動療法(CBT)など:ネガティブな思考パターンを見直し、現実的で前向きな考え方へと修正する訓練が有効です 。否定的な自己評価や対人不安を改善し、日常生活でのストレス対処力を高めます。
  • 霊的・伝統的アプローチ:住職によるお祓い・除霊や先祖供養、念仏・読経などは、心に巣食う負のエネルギーを浄化し、魂の平安を取り戻す手助けになります。また、瞑想や写経など仏教修行を通じて自己と向き合うことも、インナーチャイルドの癒やしにつながります。これらは心理療法の代わりではなく、心の問題に対する補完的なサポートと考えられます。

以上のように、ACの回復には専門家によるサポートと自己の努力、そして魂の癒しという複数の側面から取り組むことが肝要です。

トラウマを抱えるあなたは決して一人ではありません。長年積み重ねてきた苦しみを手放し、本来の自分を取り戻すためには時間と根気が必要ですが、適切な手段を選んで少しずつ前へ進みましょう。

住職として、そして専門家として心からお祈りし、あなたの再生を支えたいと思います。

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