京都城南宮は何の神様?

水野行清

京都の城南宮(じょうなんぐう)は、京都市伏見区にある神社で、厄除けや方除けの神様として有名です。

この神社は、平安時代から続く歴史的な神社で、特に厄除け・方除けを目的に参拝する人々が多く訪れます。

城南宮は天皇の守護や都の平安を祈るために建立されたという背景を持ち、厄除けや災いを防ぐ神として信仰されてきました。

目次

城南宮に祀られている神様

城南宮に祀られているのは、主に以下の三柱の神々です。

  1. 八千矛神(やちほこのかみ)
  • 素盞嗚尊(すさのおのみこと)と同一視される神で、勇猛な性格を持ち、悪霊や災厄を退ける神として知られています。八千矛神は、城南宮の主祭神であり、特に方除けや厄除けの守護神として崇められています。素盞嗚尊は、疫病を鎮める神としても信仰され、特に城南宮では、災いを防ぐ神として大切にされています。
  1. 息長帯比売命(おきながたらしひめのみこと)
  • 息長帯比売命は、別名として神功皇后(じんぐうこうごう)とも呼ばれ、勇敢な女性として日本の歴史に登場する人物です。彼女は、皇室の繁栄や国の安泰を祈り、厄除けや方除けの力を持つとされています。特に城南宮では、神功皇后の力によって、国や都を守護する役割を担っています。
  1. 神皇産霊神(かみむすびのかみ)
  • 神皇産霊神は、日本神話における創造神で、すべての命やものを生み出す力を持つ神です。この神は、天地の秩序を司り、平和と繁栄をもたらすとされています。城南宮では、この神の力によって、災厄を退け、繁栄と安定を祈るために信仰されています。

城南宮の役割と特徴

城南宮は、特に厄除けや方除け(ほうよけ)の神社として有名です。

平安時代には、都の南に位置することから、都全体を守護し、悪い気や災いを防ぐための重要な役割を果たしていました。

都の門としての役割を持ち、城南宮を訪れることで、悪運や厄災から守られると信じられています。

1. 方除け・厄除けの神社

城南宮は、「方除けの神」として広く知られています。「方除け」とは、悪い方角や風水的に不吉とされる方角から来る災いを防ぐための祈願です。特に、家の建築や移転、工事の際に城南宮を訪れることで、その土地や建物を守護し、災難を避けることができるとされています。また、厄除けの神としても信仰が深く、厄年の際にお祓いを受けるために多くの参拝者が訪れます。

2. 都の守護と歴史的背景

城南宮は、平安時代に京都が都として定められた際に、南側からの外敵や災厄を防ぐために建立されました。当時、都の南は重要な方位とされており、南からの悪運や邪気を退けるために、城南宮がその役割を担っていたのです。このため、城南宮は京都全体の守護神としての役割も持ち続けてきました。

3. 曲水の宴と庭園

城南宮は、美しい庭園があることでも有名で、特に「曲水の宴(きょくすいのうたげ)」が行われることで知られています。曲水の宴は、平安時代から続く雅な儀式で、清らかな小川の流れに杯を浮かべ、それを受け取りながら詩歌を詠むという優雅な伝統行事です。この行事自体も、心を清め、邪気を払う意味が込められています。

城南宮での厄除けや祈祷

城南宮では、厄除けや方除けの祈祷が年間を通じて行われており、多くの人々が参拝に訪れます。

特に厄年の祈祷や、新築・引っ越し前の方除け祈願が人気です。

祈祷を受けることで、個人や家庭、仕事における災難を避け、幸運を招くと信じられています。

  • 厄除け祈願: 厄年や災いを防ぎたいときに、厄除けの祈願を受けることができます。神職が厄を祓い、平穏無事を祈る儀式が行われます。
  • 方除け祈願: 家を建てる、引っ越しをするなどの際に、方角の悪い影響を避けるために方除けの祈願が行われます。

結論

城南宮は、京都の南に位置する重要な神社で、特に厄除けや方除けの神として崇められています。

素盞嗚尊や神功皇后、神皇産霊神といった強力な神々が祀られており、平安時代から京都の守護神としての役割を果たしてきました。 

邪気や厄災を防ぎ、都や人々の平穏を守るための祈祷や儀式が行われる城南宮は、今も多くの参拝者が訪れる信仰の中心地です。

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