霊媒師の降霊について、専門家の住職が解説

水野行清

霊媒師による「降霊」とは、霊的な存在を呼び寄せ、その霊が霊媒師を通じて現世の人々にメッセージを伝える儀式や行為を指します。

降霊は、亡くなった人々の霊や、守護霊、先祖霊、時には高次の霊的存在を霊媒師が自らの体に降ろし、その霊が持つメッセージや意志を代弁する行為です。

降霊は、霊媒師が霊的世界と現世の架け橋となり、相談者に対して霊的な洞察や助言を提供するものです。

以下では、降霊の詳細なプロセス、種類、目的、そして注意点について詳しく説明します。

目次

降霊のプロセス

降霊のプロセスは、霊媒師が霊的存在を自身に降ろし、その霊を通してメッセージを伝える一連の過程です。

このプロセスは、霊媒師が精神的に霊的存在とつながり、その存在が霊媒師の体を通じて言葉を発する形式で行われます。

霊的な準備

降霊を行う前に、霊媒師は自らの意識をクリアにし、精神的な集中を高める必要があります。

これは、瞑想や祈りを通じて心を整え、霊的なエネルギーを受け入れる準備をするプロセスです。

霊媒師は、リラックスした状態で霊的な世界に意識を向け、霊を受け入れるための「心の器」を整えます。

霊の呼び寄せ

霊媒師は、特定の霊(故人の霊、先祖霊、守護霊など)を呼び寄せるための儀式や祈祷を行います。

霊的な存在を招くためには、霊媒師が霊に対して強い意図を持ち、その霊と意識的にコミュニケーションを取ることが重要です。

日本では祝詞や呪文を使うこともありますが、霊媒師はその霊のエネルギーを感じ取り、霊が現れるのを待ちます。

霊の降臨

霊媒師が霊を呼び寄せると、霊が霊媒師の体に降りてきます。

この時、霊媒師は自らの意識を一時的に霊に委ね、霊のメッセージを自分の体や声を通じて表現します。

霊媒師の言葉や動作が霊の意志に基づいて行われ、霊の思考や感情がそのまま伝わることが一般的です。

霊媒師がこの段階で霊とつながることにより、霊の言葉が相談者に直接届けられます。

メッセージの伝達

霊が降りてきた後、霊媒師はその霊の言葉やメッセージを相談者に伝えます。

これらのメッセージは、故人の言葉であったり、先祖や守護霊からの助言である場合が多いです。

相談者が抱える問題や悩みに対して、霊的な視点からの解決策やアドバイスが提供されます。

また、故人の霊からは「別れの言葉」や「感謝の言葉」など、相談者の心の平安に寄与するメッセージが伝えられることもあります。

霊の送り返し

降霊が終わった後、霊媒師は霊を元の霊的な領域に送り返すための儀式を行います。

このプロセスは、霊が相談者や霊媒師に長く留まることなく、平和に元の霊的領域に戻ることを確実にするために重要です。

霊媒師は、霊が迷うことなく戻れるように祈りや浄化の儀式を行い、セッションを安全に終了させます。

降霊の種類

降霊にはさまざまな種類がありますが、主に以下のように分類できます。

故人の霊との降霊

このタイプの降霊は、亡くなった家族や友人の霊を呼び寄せ、そのメッセージを伝えるものです。

特に、突然の別れや未解決の問題を抱えた場合、故人の霊からのメッセージが癒しや解決に繋がることが多いです。

日本では、恐山のイタコが行う口寄せが有名で、故人との対話が人々に心の安らぎをもたらすとされています。

先祖や守護霊との降霊

先祖や守護霊を呼び寄せる降霊では、相談者に関わる重要な助言や導きが提供されます。

先祖の霊や守護霊は、相談者を見守り、保護している存在とされており、これらの霊からのメッセージは、人生の方向性や重要な選択に関して強力なアドバイスを与えることがあります。

高次の霊的存在との降霊

一部の降霊では、天使や神霊といった高次の霊的存在を呼び寄せることもあります。

これらの存在からのメッセージは、個人の問題解決だけでなく、霊的な成長や広範な視点からの導きが含まれることが多いです。

スピリチュアルな成長を求める人々にとって、このタイプの降霊は深い洞察と啓示をもたらすものとなります。

降霊の目的

降霊の目的は、霊的な存在からのメッセージを受け取り、それを相談者に伝えることです。

降霊が行われる代表的な理由には、以下のようなものがあります。

故人との対話

家族や友人を失った人々が、故人の霊からのメッセージを通じて心の平安を得るために、降霊が行われます。

故人が最後に伝えたい言葉を受け取ることで、悲しみや後悔を癒すことができます。

問題解決

人生での困難や問題に直面している場合、先祖霊や守護霊からの助言を受け取ることで、問題の解決策や新しい視点が提供されます。

霊的存在は、相談者の運命や課題に関する知識を持っているとされ、その導きは非常に貴重です。

霊的成長と啓示

霊的な成長を求める人々にとって、降霊は高次の霊的存在からのメッセージを受け取り、自己啓発や魂の進化に役立つ重要な指針を得るための手段となります。

このタイプの降霊は、日常的な問題解決を超えた、深い精神的な洞察を与えることが多いです。

降霊の注意点

降霊を行う際には、いくつかの注意点があります。

信頼できる霊媒師を選ぶ

降霊は非常に繊細な霊的行為であり、信頼できる経験豊富な霊媒師に依頼することが重要です。

不適切な霊媒師による降霊は、誤解を招くメッセージや霊的な問題を引き起こす可能性があるため、慎重に選ぶ必要があります。

結果に依存しすぎない

霊からのメッセージは重要な情報を提供しますが、すべての問題を解決するわけではありません。

降霊で得たメッセージは、あくまで参考や助言の一つとして受け取り、最終的な判断は自分自身で行うことが重要です。

霊的なアドバイスに過度に依存せず、日常生活の中で冷静に活かすよう心がけることが大切です。

精神的なバランスを保つ

降霊は、霊的な世界との接触を伴うため、霊媒師や相談者の精神的な安定が必要です。

特に、ネガティブなエネルギーや霊が影響を与える可能性があるため、霊媒師はしっかりと自己の浄化や保護を行うことが不可欠です。

また、相談者も降霊の結果に感情的に揺さぶられすぎないよう、冷静な心で受け止める準備をすることが求められます。

霊を正しく送り返す

降霊が終了した際には、霊を正しく送り返すことが非常に重要です。

霊媒師は、降霊の最後に霊を元の霊的な領域へと送り返すための儀式を行い、霊がこの世に留まらないようにします。

送り返す際の浄化儀式や祈りは、霊媒師や相談者を霊的な影響から守るためのものであり、安全に降霊を終了させるために欠かせません。

身体的・精神的な疲労への対処

霊媒師にとって降霊は、身体的・精神的に大きなエネルギーを消費する行為です。

降霊後には、霊媒師が疲労感を感じることがあり、適切な休息と自己ケアが必要です。

また、相談者も降霊の後に感情的な解放感や疲労を感じることがあるため、セッション後はリラックスして休むことが推奨されます。

結論

霊媒師の降霊は、霊的な存在を呼び寄せ、その霊が持つメッセージや意志を伝える神聖な儀式です。

故人との対話や霊的な助言、問題解決のための降霊は、相談者に大きな精神的な支えを提供するものです。

しかし、降霊を行う際には、霊媒師の経験と信頼性、霊的なバランスの保護、そして冷静な心を持つことが不可欠です。

霊的なメッセージは、人生の選択や問題解決に役立つ貴重な助言を提供する一方で、過度に依存しないことが大切です。

降霊の結果を冷静に受け止め、日常生活の中でそれを活かすことで、霊的な知恵と現実的な行動のバランスを取ることができます。

霊媒師としての降霊は、他者を霊的に支える重要な役割を果たすものであり、慎重かつ敬意を持って行うべきものです。

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