先負に厄除けを受けるのはよくないのか?専門家の住職が解説

水野行清

「先負(せんぶ)」の日に厄除けを受けることが良いのかどうかについては、六曜の解釈と厄除けに対する考え方によって判断されます。

先負は、六曜の中で特に大きな凶日ではないものの、吉凶が時間帯によって分かれる日とされるため、その点を考慮する必要があります。

以下に、先負に厄除けを受けることが良いかどうかについて詳しく説明します。

目次

先負とは何か?

六曜は、日ごとの吉凶を示す暦の一つで、次の6つの分類に分けられています。

  1. 大安(たいあん): 一日中吉日とされ、特に祝い事や重要な行事に最適な日。
  2. 友引(ともびき): 友を引き寄せる意味から、結婚式などには良い日とされるが、葬式は避けられる。
  3. 先勝(せんしょう): 午前が吉、午後が凶とされる日。
  4. 先負(せんぷ): 午後が吉、午前が凶とされる日。
  5. 赤口(しゃっこう): 一日中凶とされるが、正午のみが吉。
  6. 仏滅(ぶつめつ): 全てが凶とされる日。

先負は、名前の通り「先んずれば即ち負ける」という意味を持ち、急いだり焦ったりせず、慎重に行動することが推奨される日です。

この日には、物事を先に行うと良くない結果になるとされ、特に午前中は凶とされています。

一方で、午後からは吉となるため、午後に行うことは問題ないと考えられています。

先負に厄除けを受けるのは良くないのか?

厄除けのような大切な儀式を行う場合、吉日を選ぶことが一般的ですが、必ずしも六曜に縛られる必要はありません。

六曜の暦は、地域や信仰によって重要視する度合いが異なり、厄除けを行う神社やお寺によっては、六曜をあまり重視しないところもあります。

しかし、以下の点を考慮することで、先負に厄除けを受けることの是非を判断できます。

午前中は避け、午後に受けるのが良い

先負は午前が凶午後が吉とされるため、もし先負の日に厄除けを受ける場合は、午後から行うのが良いとされています。

午後に行うことで、六曜の吉日部分に合わせることができ、安心して厄除けを受けることができます。

厄除けは基本的に吉日に行うことが推奨される

厄除けは、厄を払って平穏な日々を過ごすための大切な儀式です。

そのため、できる限り吉日である「大安」や「友引」などの日に行うことが良いとされています。

ただし、先負でも午後に厄除けを行えば問題ないという神社やお寺も多く、厄除けを行う際に六曜をどの程度重視するかは、個々の考え方や信仰に依存します。

先負に厄除けを受けることのメリット

先負の日は、午前中が凶とされているため、多くの人が避けることがあります。

しかし、午後は吉とされているため、午後の時間帯に厄除けを行うことにはいくつかのメリットもあります。

メリット

  • 午後は吉であるため安心して受けられる: 先負の日に厄除けを受ける場合、午後に行えば吉日とされているため、特に問題はありません。これは、午前中の凶を避け、良い運気の時間帯に厄除けを行うことで、効果が期待できるためです。
  • 混雑を避けられる: 厄除けを受ける場合、大安や友引などの吉日は神社やお寺が混雑することが多いです。一方で、先負の日は比較的空いていることが多いため、静かに厄除けを受けたい場合には、午後に先負を選ぶことも良い選択肢となります。

他の日と比較した先負の厄除け

他の六曜の日と比較すると、先負は吉凶が分かれる日であるため、慎重な選択が求められます。

以下に、六曜の日ごとの厄除けに適した時間帯をまとめます。

六曜厄除けに適した時間帯
大安一日中吉、どの時間帯でも適している
友引一日中吉(葬儀以外の行事)
先勝午前中が吉、午後が凶
先負午後が吉、午前が凶
赤口正午(午の刻)のみ吉
仏滅全ての時間帯が凶

この表から分かるように、先負は午後の時間帯が吉となっているため、午後に厄除けを行うのが良いということになります。

また、六曜に特別なこだわりがない場合や、他の日に厄除けを受けることが難しい場合は、午後の先負を選ぶのも一つの選択肢です。

先負に厄除けを受ける時の注意点

先負に厄除けを受ける場合、以下の点に注意することで、より良い結果を得られるでしょう。

  • 午前中を避ける: 先負の日に厄除けを受ける場合は、午前中を避けて午後に行うようにしましょう。先負の凶の影響を避けるためには、午後の吉時間帯に合わせることが大切です。
  • 神社やお寺に確認する: 厄除けを行う神社やお寺によっては、六曜の吉凶をあまり重要視しない場合もあります。事前に確認し、自分が安心して厄除けを受けられるようにしましょう。
  • 自分の信仰心や気持ちを大切にする: 厄除けは、日程だけでなく、自分自身の気持ちや信仰が大切です。自分が最も安心できる日を選び、誠実な気持ちで厄除けを受けることが重要です。

まとめ

先負の日に厄除けを受けることは、午前中は避け、午後に行えば問題ありません

先負は、午前中が凶、午後が吉とされるため、厄除けを行う際は午後を選ぶことで、凶を避けつつ吉日とされる時間帯に厄除けを行うことができます。

可能であれば、大安や友引などの一日中吉とされる日を選ぶ方が安心ですが、先負の日でも午後の時間帯であれば問題ないため、計画を立てて実行しましょう。

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