神社で使うお祓いの道具について、専門家の住職が解説

水野行清

神社で行われるお祓いの儀式には、さまざまな道具が使用されます。

これらの道具は、神聖な儀式を執り行う際に不可欠であり、それぞれが特別な意味と役割を持っています。

以下に代表的なお祓いの道具とその用途について詳しく説明します。

目次

祓串(はらえぐし)

祓串は、木の枝や紙垂(しで)をつけた道具で、お祓いの際に最もよく使われるものの一つです。

神職がこれを手に持ち、穢れや悪霊を祓うために振るいます。通常、祓串は白い紙垂が付いており、これが邪気を祓う象徴とされています。

大幣(おおぬさ)

大幣は、祓串の一種で、より大きな規模の儀式で使用されます。

長い棒に多数の紙垂がついており、神職がこれを振りかざしてお祓いを行います。

大幣は、特に重要な儀式や大勢の人々を対象にした祈願の際に用いられることが多いです。

塩は、浄化の象徴として、さまざまな神事で用いられます。

お祓いの際には、邪気を祓い清めるために地面や対象物に撒かれます。

また、儀式の前に参拝者や神職が手を清めるために使用することもあります。

塩は「魔除けの力」を持つと信じられており、悪いエネルギーを吸収して浄化する役割を果たします。

御幣(ごへい)

御幣は、木の棒に白い紙垂を付けたもので、神道における神聖な象徴として用いられます。

お祓いや祝詞を唱える際に使用され、神の力を宿すとされています。

御幣はまた、家や車などの祓い清めに使われることもあります。

酒は神事において非常に重要なアイテムで、神様に捧げられる献酒として使われます。

お祓いの際には、地面や対象物に酒を撒くことで、土地や物に宿る穢れを清めるとされています。

また、儀式後に神酒として参拝者や参加者に振る舞われることもあります。

御札(おふだ)

お祓いの儀式が終わった後、神社から授与される御札は、神の加護を受けるための重要なアイテムです。

御札は、家や車、会社などに設置され、継続的にその場所を守るとされています。

お祓いで受け取る御札は、特に祈願の対象に向けたものであり、交通安全や家内安全など、目的に応じて使い分けられます。

玉串(たまぐし)

玉串は、榊(さかき)の枝に紙垂を付けたもので、神前に捧げる供え物として使われます。

お祓いの儀式では、参拝者が玉串を神前に供えて祈願を行います。

玉串を捧げることで、神とのつながりを強め、願いが届くように祈ることができます。

火打石(ひうちいし)

火打石は、儀式の開始前や終了後に使用される道具で、火打ち金と火打ち石を打ち合わせて火花を散らすことで、浄化を象徴します。

この火花が清浄なエネルギーを生み出し、邪気を祓うとされています。

特に、入念に浄化が必要な場合に使用されます。

榊(さかき)

榊は神聖な木として、神事において重要な役割を果たします。

榊の枝は神棚や神前に供えられ、お祓いの儀式でも使用されます。

榊は生命力を象徴し、清浄なエネルギーを持つとされており、神とのつながりを深める役割を担っています。

鏑矢(かぶらや)

鏑矢は、神道の儀式で使用される矢で、悪霊を退散させるために使われます。

お祓いの際には、鏑矢を持って悪霊を追い払う儀式が行われることがあり、特に厄除けや災難除けの意味を持ちます。

まとめ

これらのお祓いの道具は、神聖な儀式を通じて神の加護を受け、清浄な状態を保つために使用されます。

それぞれの道具には深い意味が込められており、儀式の成功と祈願の成就に欠かせない存在です。

お祓いを受ける際には、これらの道具がどのように使われるかを理解することで、儀式の意義をより深く感じることができるでしょう。

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