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統合失調症はスピリチュアルや憑依・悪霊なのか?医学と霊的視点の違いと正しい判断基準を妙瀧寺住職が解説

水野行清

※本記事は、精神的な不調や不安を抱える方・ご家族が冷静に状況を整理するための情報提供を目的としています。
医療行為を否定するものではなく、治療中の方は必ず主治医の指示を最優先してください。

統合失調症とスピリチュアルの関係について専門家が解説するイメージ

「統合失調症と診断されたが、どうしても霊的な何かが関係している気がする」

「薬を飲んでいるのに、幻聴や不安が完全には消えない」

「家族から『憑依や悪霊の影響ではないか』と言われ、余計に混乱している」

このような悩みや疑問を抱えて、このページにたどり着いた方は少なくありません。
統合失調症という診断名を受け入れようとしながらも、心のどこかで「医学だけでは説明できない何か」を感じてしまう──それは決して珍しいことではないのです。

インターネット上では、「統合失調症はスピリチュアルな問題だ」「憑依や悪霊が原因ではないか」といった情報も数多く見られます。

そうした情報に触れるほど、不安が強くなり、何を信じればよいのか分からなくなってしまう方も多いでしょう。

本記事では、統合失調症を医学的に正しく理解することを最優先としたうえで、
なぜスピリチュアル・憑依・悪霊といった考え方と結びつきやすいのか、
そして不安を抱えたときにどのように向き合えばよいのかを、妙龍寺・水野行清の知見に基づき、冷静に整理して解説します。

目次

結論:統合失調症は医学的に確立された精神疾患であり、治療は医療が最優先です

まず最初に、最も重要な前提をお伝えします。

統合失調症は、世界中で研究・診断基準が確立されている医学的な精神疾患であり、
治療の基本は医師による診断と、薬物療法・心理社会的支援を中心とした医療的アプローチです。

幻聴・幻覚、思考の混乱、不安や被害的な考え方といった症状は、
脳の情報処理や神経伝達のバランスが崩れることで起こると考えられています。
そのため、自己判断で治療を中断したり、医療を否定することは非常に危険です。

本記事は、「統合失調症=霊障」「憑依や悪霊が原因」と断定するものではありません。
あくまでも、医療を受けているにもかかわらず不安が消えない人がなぜ存在するのか
その背景を整理するための情報提供を目的としています。

医学を土台とした上で、心の不安や恐怖にどう向き合うかを考える──
それが、本記事全体を通しての基本的な立ち位置です。

なぜ統合失調症は「スピリチュアル・憑依・悪霊」と結びつけられやすいのか

統合失調症に関する検索では、「スピリチュアル」「憑依」「悪霊」といった言葉が頻繁に使われています。

それは決して偶然ではなく、症状の感じ方そのものが、古来より伝わる霊的な体験と非常に似ているためです。

たとえば、実際には周囲に存在しない声がはっきりと聞こえる幻聴は、本人にとっては「自分の外から語りかけられている声」として体験されます。この感覚は、医学が発達する以前の時代から「霊の声」「神仏の啓示」「何かに取り憑かれている」と表現されてきました。

また、「誰かに監視されている」「考えを読まれている」「自分の体が操られている」といった作為体験(さくいたいけん)も、憑依や悪霊の影響と結びつけて解釈されやすい要素です。本人にとっては、周囲が想像する以上に圧倒的な現実味をもって体験されているため、脳の不調という説明だけでは納得しきれない側面があるのです。

【比較表】医学的視点と霊的視点(心のケア)の違い

混乱を避けるために、医学的なアプローチと、スピリチュアル・霊的なアプローチの役割を整理しました。これらは対立するものではなく、目的が異なります。

比較項目 医学的アプローチ 霊的視点(心のケア)
主な目的 症状の緩和・脳機能の安定 不安の解消・心の整理・安らぎ
対象とするもの 神経伝達物質・脳の働き 感情・恐怖心・精神的な背景
主な手法 薬物療法・心理療法・リハビリ 対話・祈り・霊的背景の確認
位置づけ 最優先すべき主軸の治療 心を支えるための補助的な関わり

このように、「症状そのもの」を抑えるのは医療の役割であり、「症状に伴う言いようのない恐怖や不安」を整理するのが霊的ケアの役割であると切り分けて考えることが、回復への近道となります。

「幻聴」と「霊的な声(霊聴)」は何が違うのか?

幻聴と霊的な声の違いを冷静に整理して考えるイメージ

統合失調症について調べていると、「幻聴」と「霊的な声(霊聴)」の違いが分からず、混乱してしまう方が多くいらっしゃいます。医学的には、幻聴は脳内で音声として処理される情報が誤って知覚される現象です。

一方で、スピリチュアルな文脈では、こうした体験を「外部の存在からのメッセージ」と捉えます。ここで重要なのは、どちらが正しいか白黒つけることではなく、なぜその体験が起きているのかを専門的な視点で精査することです。

当事者にとっては、その声が非常にリアルであるため、「自分の脳の問題だ」と片付けることに抵抗を感じるケースも多いでしょう。その「納得感のなさ」が、さらにスピリチュアルな答えを求める心理を生んでいるのです。

「憑依されているのでは?」と感じやすい代表的な変化

統合失調症の症状が現れると、本人や家族が「これは病気ではなく、何かに憑依されているのではないか」と感じてしまうことがあります。ここでは、よく寄せられるご相談内容を冷静に分類して整理します。

人格や行動の変化に戸惑う本人と家族のイメージ

① 医学的に説明可能な変化

・急に無口になる、または独り言(空笑・独語)が増える
・表情が険しくなったり、目つきが鋭くなったりする
・昼夜逆転し、夜中に激しく興奮する

これらは脳内のドーパミンなどの神経伝達物質のバランスが崩れることで起こる、統合失調症の代表的な症状です。

② 霊的な影響(霊障)が疑われる特殊な変化

スピリチュアルな視点では、以下のような場合に「霊的な干渉」の可能性を検討することがあります。

・特定の神社仏閣や古戦場、曰く付きの場所へ行ってから急変した
・家系内で似たような精神不調を訴える人が不自然に多い(因縁の可能性)
・本人の人格が、全く知らない他人のような言葉遣いや知識を話し出す

【独自事例】医療と霊的ケアを併用し、安心を取り戻したケース

ここで、実際に妙龍寺へご相談に来られた方の事例(プライバシーに配慮し改変)をご紹介します。

【30代男性 Aさんの事例】
統合失調症と診断され、数年間投薬治療を続けていたAさん。幻聴は薬で軽減されましたが、「誰かに首を絞められている感覚」と「家の中に誰かいる恐怖」だけが消えず、夜も眠れない日々が続いていました。

当寺で霊視を行ったところ、Aさんの住まいの土地に由来する強い念が影響していることが判明。医療を継続することを前提に、土地の浄化とご本人への浄霊を執り行いました。

その結果、原因不明の圧迫感と恐怖心が消え、結果として「薬が本来の役割を果たせる状態」になり、現在は社会復帰に向けて安定した生活を送られています。

このように、「医療で脳を整え、霊的ケアで心の重荷(干渉)を取り除く」という両輪の歩みが、最もスムーズな回復を助けることがあるのです。

ご相談者様からのお喜びの声(動画インタビュー)

➡︎ご相談者様の声 | 妙瀧寺・水野行清(動画)

精神疾患と霊障を混同することのリスク

一方で、すべてを「霊のせい」にしてしまうことには大きなリスクが伴います。

誤った判断や情報により不安が増幅してしまうイメージ

医療的治療を中断してしまう危険性

「霊的な原因だから病院の治療は意味がない」と思い込み、自己判断で服薬を中断することは、症状の再燃(再発)を招き、脳にさらなるダメージを与える恐れがあります。霊的ケアを行う場合でも、医師の指導下にある治療は絶対に継続すべきです。

不安を煽る情報や高額請求への注意

インターネットや一部のスピリチュアル系サービスの中には、「悪霊が取り憑いている」「このままでは家族全員が不幸になる」といった強い言葉で不安を煽るものが存在します。

こうした情報に触れると冷静な判断ができなくなり、高額な祈祷や物品の購入を繰り返し勧められるケースもあります。不安が強いときほど、「今すぐ決断しなければならない」と急かしてくる話には、一度立ち止まって注意を払うことが必要です。

「原因探し」に囚われすぎることの弊害

「これは病気なのか、それとも霊なのか」と、原因を白黒はっきりさせようとしすぎると、本人も周囲も疲弊してしまいます。現実には、脳の不調、心身のストレス、家系の環境、そして霊的な背景が複雑に絡み合っていることがほとんどです。

大切なのは、原因を特定することそのものよりも、「今の苦しみをどうすれば和らげ、安全に過ごせるか」という視点を持つことです。

それでも不安が消えないときの「正しい向き合い方」

医療を受けていても、言いようのない恐怖や「見られている感覚」が完全に消えないことは珍しくありません。「科学的な説明は理解できるが、気持ちがどうしても追いつかない」と感じるのは、あなたが弱いからではなく、それほどまでに体験が強烈だからです。

不安を一人で抱え込まず相談することの大切さを表すイメージ

そのようなときに大切なのは、「不安を感じている自分を否定しないこと」です。無理に気にしないように努めると、かえってその対象が大きく感じられてしまうことがあります。

主治医やカウンセラーに、「実は霊的なことを考えてしまって不安になる」と率直に話してみてください。信頼できる専門家は、その不安自体を症状の一部として、あるいはあなたの心の悩みとして受け止め、共に解決策を考えてくれるはずです。

スピリチュアルや霊的ケアは、どのような位置づけで考えるべきか

「医学的な説明だけでは心が落ち着かない」という方にとって、スピリチュアルな視点は一つの支えになり得ます。しかし、ここで明確にしておくべき一線があります。

それは、「霊的ケアは医療の代わりではなく、心を整えるための補助」であるという点です。

医療と心のケアをバランスよく考えるイメージ

浄霊や祈祷といったアプローチは、病気を直接治すものではありません。あくまで「目に見えない不安の種」を取り除いたり、本人の精神的なレジリエンス(回復力)を高めたりすることで、医療的な治療がより効果を発揮しやすい土壌を作るためのものです。この役割分担を理解しておくことが、安全で健全な回復への道しるべとなります。

専門家に相談するという選択肢について

症状や不安を一人で抱え込み続けることは、本人にとっても、支える家族にとっても限界があります。「誰に、何を話せばよいのか」と迷った際は、以下の優先順位を参考にしてください。

専門家に相談し心の負担を軽くするイメージ

まずは主治医や医療機関を信頼し、現状をすべて共有してください。その上で、どうしても拭えない霊的な恐怖や、家系の因縁といった心のしこりがある場合に限り、信頼できる寺院などの門を叩くのが賢明です。相談先を選ぶ際は、「恐怖で支配しようとしないか」「医療を否定しないか」を必ず確認してください。

よくある質問(不安を整理するためのQ&A)

Q:除霊や浄霊をすれば、薬を飲まなくてもよくなりますか?

いいえ。浄霊は医療行為ではなく、脳の神経伝達物質を調整するものではありません。自己判断で服薬を中断することは再発のリスクを大きく高めます。必ず医療と並行する形(補助)として考えてください。

Q:家族が「狐付き」や「悪霊」だと思い込み、病院へ行きません。

無理に否定すると孤立を深めます。「あなたの苦しみは霊的なものかもしれないけれど、体力を保つためにまずは病院で眠れる薬をもらおう」といった、本人のメリットに寄り添った誘い方が有効な場合があります。

今すぐできる、不安を和らげるための3つのアクション

現状を少しでも改善するために、今日から意識していただきたい行動案をまとめました。

  1. 体調と不安の「記録」をつける:いつ、どのような時に霊的な恐怖を感じるかをメモします。主治医への正確な報告に役立ち、客観的に自分を見る訓練になります。
  2. インターネットの検索時間を決める:スピリチュアルな刺激の強い情報を浴びすぎると、脳が過敏になり症状が悪化しやすくなります。夜間の検索は控えましょう。
  3. 「場」を整える:部屋の掃除や換気、規則正しい生活は、精神医学的にも霊的視点でも「邪気」を払う基本です。まずは身の回りを清潔に保つことから始めてください。

まとめ:一番大切なのは「正しく知り、孤立しないこと」

統合失調症をめぐって、「スピリチュアルなのか」「憑依なのか」と悩むのは、決して特別なことではありません。それほどまでに、この病に伴う体験は人智を超えた恐ろしさを含んでいます。

しかし、「医学的な理解」という確かな土台を持ちながら、解決できない不安を「心のケア(霊的視点)」で補っていく──この柔軟な姿勢こそが、あなたやご家族の心を守り、平穏な日常を取り戻すための鍵となります。

一人で抱え込まず、医療の専門家、そして必要であれば私共のような心の専門家を頼ってください。道は必ず開けます。

水野 行清(みずの ぎょうせい)プロフィール

    水野 行清(みずの ぎょうせい)
       1976年生まれ
      出身地:大阪府豊能郡
     2012年 日蓮宗教師資格取得
   2013年 日蓮宗松籟山妙瀧寺 第四代住職に就任
父は「3時のあなた」など多数のテレビ番組に出演していた有名な祈祷師。代々受け継がれた霊視能力と確かな力で、全国からの相談に応じている

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