奈良にある呪い神社はどこか?専門家の住職が解説

水野行清

奈良県には「呪い」や「呪術」に関連する神社というよりも、むしろ、災厄を祓う神社や、特定の信仰や神事に関連する神社が多く存在します。

しかし、日本の古い神道には、悪い運気や邪悪な力を鎮めたり、災厄を防ぐための「呪術的な要素」が見られる神社もあります。

その中でも、奈良県にあるいくつかの神社が、そうした古代の呪術的な儀式や祈願に関連していたとされています。

その一つとして挙げられるのが、大神神社(おおみわじんじゃ)です。

この神社では、古代から呪術的な儀式が行われていたとされていますが、これは悪霊や邪気を祓うためのもので、いわゆる「呪い」そのものではなく、災厄を避けるための儀式や祈祷に関連しています。

目次

大神神社(おおみわじんじゃ)

  • 所在地:奈良県桜井市三輪1422
  • 主祭神:大物主大神(おおものぬしのおおかみ)

呪術的な背景

大神神社は、日本最古の神社の一つであり、神体山である三輪山自体が神様として崇められています。

この神社は、古代から霊的な力を持つ場所として知られており、特に邪気や悪霊を祓う力が強いとされてきました。

古代日本では、病気や災厄は悪霊の仕業と考えられており、大神神社ではその邪悪な力を封じ込めるために呪術的な儀式が行われていたともされています。

特に「蛇神信仰」が関連しており、大物主大神は蛇の姿をした神としても知られています。

この神は、悪霊や災厄を封じ込め、平穏をもたらす力を持つとされており、古代の呪術的な信仰に基づいて多くの人々が厄除けや悪運を祓うために参拝していました。

神社で行われる儀式

大神神社では、現代でも災厄を避けるための「厄除け」や「方除け」などの祈祷が行われています。 

また、三輪山への登拝も行われており、この登拝自体が浄化や祓いの意味を持つとされています。

登拝者は神職の指導のもと、身を清めて山に入ることで、体内に溜まった邪気を祓い、心身ともに浄化されると信じられています。

  • アクセス:JR桜井線「三輪駅」から徒歩約5分
  • 営業時間:5:30〜17:00
  • 儀式:厄除けや方除け、特別祈祷

石上神宮(いそのかみじんぐう)

  • 所在地:奈良県天理市布留町384
  • 主祭神:布都御魂大神(ふつのみたまのおおかみ)

呪術的な背景

石上神宮もまた、古代からの呪術的な要素が強い神社の一つです。

主祭神である布都御魂大神は、武神としても知られており、古代の戦いにおいて重要な役割を果たしてきました。

この神社に祀られている神剣「布都御魂剣(ふつのみたまのつるぎ)」は、霊的な力を宿しており、邪気を払い、悪運を封じる力があるとされています。

特に、この神社の剣は古代の祭祀や呪術に関連し、邪悪な力を封じるための道具としても使用されてきたと言われています。

このため、石上神宮は、邪悪なものを祓い、平和をもたらすための呪術的な信仰が根付いている場所です。

神社で行われる儀式

石上神宮では、古代からの伝統に基づく厄除けや病気平癒の祈祷が行われています。

特に「布都御魂剣」に関連する儀式は、邪気や悪霊を封じ込める効果があるとされており、多くの参拝者が厄災を避けるために訪れます。

  • アクセス:JR桜井線「天理駅」から徒歩約20分
  • 営業時間:5:30〜17:30

呪術的な背景を持つ神社の共通点

奈良の神社の中で、大神神社や石上神宮は、古代からの呪術的な要素を持つ場所として知られていますが、これらの呪術は「呪い」のために使われたものではなく、むしろ邪悪な力を封じ込め、浄化し、災厄を防ぐための儀式や信仰に基づいています。

これらの神社では、悪運や邪気を祓い、平和をもたらすために参拝することが一般的であり、現代においても強力な厄除けや祓いの力があると信じられています。

したがって、奈良における「呪い」神社というよりは、呪術的な要素を持つ神社で厄除けや浄化を行うことができる場所が存在するということが言えるでしょう。

もし具体的に厄除けや邪気払いの儀式を希望する場合は、これらの神社で祈祷を受け、心身を浄化し、悪運を祓うことができるとされています。

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