厄除けの絵馬の書き方について、専門家の住職が解説

水野行清

厄除けの絵馬は、厄を避けるための祈願や願いを神様に届けるための手段として、神社で広く使われています。

絵馬は木製の小さな板に、自分の願い事や感謝の気持ちを書き込んで奉納するものです。

厄除けにおいては、特に厄年や災厄が迫っていると感じたときに、その厄を遠ざけてもらうことを願い、神様に対して具体的な願いを込めた絵馬を書くことが一般的です。

目次

絵馬を書く前の準備

神社選び

厄除けの絵馬を書く際には、氏神様を祀る地元の神社や、厄除けで有名な神社を選ぶことが多いです。

厄除けに力を入れている神社では、厄除け専用の絵馬が用意されていることがあり、それに書いて奉納することで厄を避け、無事を祈ることができます。

絵馬の購入

神社の授与所で絵馬を購入します。絵馬の価格は神社によって異なりますが、一般的には500円〜1000円程度です。

絵馬を購入する際に、お守りやお札も同時に受けることもできます。

絵馬の書き方

絵馬には、自分の願い事をできるだけ具体的に書くことが大切です。

厄除けの場合は、厄を払ってもらいたい具体的な事情や、無事や健康を願う気持ちを率直に書くとよいでしょう。

以下に、厄除けの絵馬の書き方のポイントを紹介します。

名前と住所を書く

まず、絵馬には自分の名前を書きます。

これは、神様に対して誰が願いを奉納しているかを明確にするためです。

フルネームで書くことが一般的ですが、場合によっては苗字のみでも問題ありません。

また、住所を書くことで、自分の住んでいる地域全体を守ってもらうようにお願いする意味もあります。

願い事を書く

厄除けの願い事は、できるだけ具体的に書くことが大切です。

たとえば、「健康で一年間無事に過ごせますように」や「災難や不幸から守られますように」といった形で、何を願っているかをはっきりさせます。

より具体的に、「○○年の厄年を無事に乗り越えられますように」「家族全員が病気や事故に遭わず平穏な一年を過ごせますように」と書くと効果的です。

感謝の気持ちを込める

願い事だけでなく、神様に対する感謝の気持ちを一緒に書くことも重要です。

「いつも見守っていただきありがとうございます」といった感謝の言葉を添えることで、神様との関係性を深め、願いが叶いやすくなると信じられています。

絵馬を書く際の注意点

清潔な心で書く

絵馬を書く際には、できるだけ心を落ち着け、清潔な心で願いを込めることが大切です。

心を乱したり、不安な気持ちを抱えていると、その感情が絵馬にも表れてしまう可能性があるため、前向きで感謝の気持ちを持って書くよう心がけましょう。

丁寧な字で書く

絵馬は、神様への手紙のようなものですので、できるだけ丁寧に書くことが推奨されます。

乱雑な字や適当な書き方は避け、神様に対する敬意を込めて書くことで、願いがより強く届くとされています。

不必要なお願いは控える

厄除けの絵馬では、あまりにも欲張った願い事を書くのは避けるべきです。

「災厄を避けてほしい」といった願いをメインにし、同時に他の具体的な願い事を追加する場合も一度に一つか二つに留めておくのが良いです。

絵馬の奉納

絵馬を書き終えたら、神社内の専用の絵馬掛け(絵馬を掛ける場所)に奉納します。

絵馬掛けは、神社の境内の目立つ場所に設置されていることが多いので、その場所に持っていき、他の絵馬と一緒に掛けます。

絵馬を掛ける際には、再度お祓いやお祈りを捧げ、心を込めて神様にお願いを伝えると良いでしょう。

このとき、心の中で自分の願い事をもう一度確認し、絵馬に書いたことがしっかりと神様に伝わるように願います。

絵馬を奉納した後の心持ち

絵馬を奉納した後は、厄年や厄災を心配しすぎる必要はありません。

神様に願いを伝えた後は、感謝の気持ちを持って前向きに日々を過ごすことが大切です。

日常生活の中で、感謝の心を持ち続け、清潔な生活を心がけることで、神様の加護を受けることができると信じられています。

まとめ

厄除けの絵馬は、厄災を避け、無事な一年を過ごすために重要な祈願手段です。

名前や願い事を具体的に書き、感謝の気持ちを込めて奉納することで、神様に自分の願いがしっかりと届きます。

心を清め、前向きな気持ちで絵馬を書くことが、厄除け効果を高める鍵となるでしょう。

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