厄払いの作法について、専門家の住職が解説

水野行清

厄年や日常生活で続く不運に対して、厄払いは神社や寺で行われる伝統的な儀式です。

日本には古くから、特定の年齢に厄が訪れるという信仰があり、その影響から身を守るために厄払いが行われてきました。

厄払いを受ける際には、正しい作法や心構えが大切です。ここでは、厄払いの一般的な流れと注意すべきポイントについて詳しく解説します。

目次

厄払いの事前準備

厄払いを受ける前に、まずはどの神社や寺で儀式を受けるかを決め、必要であれば事前に予約を取ります。

神社によっては予約が必須ではなく、直接参拝すれば対応してもらえる場合もありますが、繁忙期や特定の日には混雑が予想されるため、事前に確認しておくと良いでしょう。

次に、当日の服装も重要です。厄払いは神聖な儀式であり、できるだけフォーマルな服装を心がけましょう。

男性はスーツやジャケット、女性はワンピースやスカートなど、清潔感のある装いが望ましいです。

派手すぎる装飾やカジュアルすぎる服装は避けましょう。

また、靴も清潔にしておくことが重要です。

神前での参拝

厄払いを行う前には、まず参拝を行います。神社の鳥居をくぐる際は、一礼をしてから進みます。

参道を歩く際も、中央は神様の通り道とされているため、できるだけ端を歩くのが作法です。

次に、手水舎で手と口を清めます。これにより、身体だけでなく心も清められるとされています。

右手で柄杓を取り、左手、右手、口の順に水で清め、最後に柄杓を立てて元の場所に戻します。

この一連の動作をゆっくりと行い、心を整えてから拝殿に向かいます。

拝殿に着いたら、二拝二拍手一拝の作法で神に祈りを捧げます。

まず、二回深くお辞儀をし、二度手を打ち、最後にもう一度深くお辞儀をします。

この間、自分の厄を払い、清らかな日々を祈願します。

玉串奉奠(たまぐしほうてん)

厄払いの儀式の一部として、玉串奉奠が行われることがあります。

玉串とは、榊の枝に白い紙を巻きつけたもので、神前に捧げる供物の一つです。

この行為は、神様に感謝や祈りを捧げることを表しています。

神職から玉串を受け取ったら、時計回りに回して根を神前に向け、神様に捧げます。

次に、軽く一礼し、心の中で感謝や願い事を述べながら祈りを捧げます。

祝詞奏上(のりとそうじょう)

神職によって祝詞が奏上されるのも厄払いの儀式の一環です。

祝詞とは、神様に祈りを捧げる際に詠まれる神聖な言葉です。

祝詞を奏上することで、自身に付いた厄や穢れを清め、運気を回復させるとされています。

この時は、厳かな雰囲気の中で祝詞を静かに聞きながら、自分自身も心の中で祈りを捧げます。

祝詞の内容に集中し、しっかりと厄が祓われるように意識を向けることが大切です。

お札やお守りの授与

厄払いが無事に終了すると、お札やお守りを授与されることが多いです。

このお札やお守りは、厄除けや開運のための大切なアイテムです。

自宅の神棚や目に見える場所にお札を祀り、お守りは身につけて持ち歩くようにしましょう。

奉納と感謝の心

厄払いを終えた後は、神様への感謝の気持ちを忘れないことが大切です。

お礼の気持ちを込めてお賽銭を奉納したり、日々の感謝を言葉にして祈ることで、さらに厄除けの効果が高まるとされています。

まとめ

厄払いの作法は、ただ形式的に行うのではなく、心を込めて行うことが重要です。

神社や寺ごとに細かい作法は異なる場合がありますが、清潔な服装や感謝の心を持って儀式に臨むことが、厄払いを成功させるための鍵となります。

不運に悩んでいる方や、厄年を迎える方は、一度厄払いを受けることで、心も体も軽くなるでしょう。

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