厄払いの初穂料の渡し方について、専門家の住職が解説

水野行清

厄払いを受ける際、神社や寺院に「初穂料(はつほりょう)」と呼ばれるお金を納める必要があります。

この初穂料は、厄払いの儀式を執り行っていただくための謝礼や、神様への供物としての意味合いがあります。

初穂料の渡し方にはいくつかのマナーがありますので、ここではその基本的な流れについて詳しく解説します。

目次

初穂料の金額を決める

初穂料の金額は、神社や寺院によって異なります。

多くの神社では、厄払いの初穂料の目安として、5,000円から10,000円程度が一般的ですが、大きな神社や特別な儀式の場合は、それ以上の金額が必要なこともあります。

事前に神社や寺院に確認しておくと安心です。

のし袋を準備する

初穂料を渡す際には、のし袋(奉書紙)を使用します。

一般的には白いのし袋を用い、水引は紅白の蝶結び(花結び)のものを選びます。

これは何度も良いことがあるようにとの意味が込められています。

のし袋の表書きには、「初穂料」と記載し、自分の氏名をその下に書きます。

毛筆や筆ペンを使用し、丁寧な字で記入することが望ましいです。

初穂料をのし袋に入れる

準備したのし袋に初穂料を入れます。

お札は新札が好ましく、必ずお札の向きに気をつけて入れましょう。

お札の表面が表側(人物の肖像が印刷されている側)を上にして、さらにのし袋の表面に向くように入れるのが正しい入れ方です。

神社や寺院での初穂料の渡し方

神社や寺院で厄払いの予約をした場合、当日受付で初穂料を渡すことになります。

受付に到着したら、のし袋に入れた初穂料を両手で丁寧に差し出し、「本日は厄払いをお願いしたいのですが、こちらが初穂料です」といった言葉を添えて渡します。

もし受付が無い場合や渡し方が分からない場合は、神職や受付の方に聞いて、適切な方法で渡すようにしましょう。

初穂料を渡すタイミング

初穂料は、厄払いの儀式を行う前に受付で渡すのが一般的です。

ただし、場合によっては、儀式が終わった後に渡すよう求められることもありますので、その際には神職や寺院の指示に従ってください。

初穂料のマナー

初穂料を渡す際には、いくつかのマナーがあります。

まず、神職や受付の方に敬意を持って接することが大切です。

また、初穂料を渡すときは、のし袋を両手で丁寧に持ち、相手に渡すようにします。

直接お金を裸で渡すのは避け、必ずのし袋に入れてから渡すようにしましょう。

まとめ

初穂料の渡し方には、いくつかのマナーや作法があります。

のし袋を用意し、金額やお札の向きに注意しながら、丁寧に準備することが大切です。

また、神社や寺院での指示に従い、適切なタイミングで初穂料を渡すようにしましょう。

これにより、厄払いの儀式をスムーズに進めることができ、感謝の気持ちを伝えることができます。

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